中華民国110年(2021年)の双十国慶節(10月10日、中華民国の建国記念日に相当)を祝うため、外交部(日本の外務省に相当)はこのほど、国慶節プロモーションフィルム『2021、台湾有你(2021-Taiwan, Bringing People Together)』(2021年、台湾にはあなたがいます)を制作した。「健康台湾、抗疫有你」、「民主台湾、守護有你」、「創新台湾、共栄有你」、「文化台湾、伝承有你」の4つのパートで、感染症との闘い、民主外交、経済、文化の各分野における台湾の業績と感動的な物語を国際社会に紹介している。
「健康台湾、抗疫有你」(健康な台湾、防疫措置に取り組むのにあなたがいます)のパートでは、台湾は新型コロナウイルスの感染拡大に直面したが、政府と全国民が共に努力した結果、短期間で感染者数の増加曲線を横ばいにする(新規感染を抑え込む)など感染の拡大を効果的に制御し、段階的に正常な生活を取り戻したと説明。また、日本、米国、ポーランド、チェコ、リトアニア、スロバキアが台湾に素早くワクチンを提供することで自由民主の国々が助け合い、団結して感染症と戦う「善のサイクル」を示したことは、国際社会に対する台湾の貢献が世界から評価され、友情の還元へとつながったことの証しであるとアピールしている。
「民主台湾、守護有你」(民主主義的な台湾、守護するのにあなたがいます)のパートでは、「自由鳳梨(Freedom Pineapple)」(自由のパイナップル)が台湾における民主の象徴となり、各国の政界要人及び人々から幅広いエールと反響を得たことを紹介した。「自由鳳梨」は外交部がツイッターで打ち出したハッシュタグ。中国は今年3月、台湾産パイナップルの輸入を突然禁止した。台湾では「中国の不公平なふるまいだ」として台湾産パイナップルへの支持を各国に呼びかけた。
さらに「創新台湾、共栄有你」(イノベーション的な台湾、共栄するのにあなたがいます)のコーナーでは、太陽光発電、高品質な農業、シリコンウエハの生産、スマート電子など経済と科学分野での台湾の発展ぶりをもって、台湾がポストコロナ時代における全世界のサプライチェーン再構築の中でいち早くチャンスをつかみ、台湾を世界の産業提携の重要なパートナーならびにキー的なパワーへと育て上げていることを伝えた。
そして「文化台湾、伝承有你」(文化的な台湾、伝承するのにあなたがいます)のパートでは、台湾における宗教の多様性と民族的文化の特色を紹介した。
双十国慶節に合わせた今年のプロモーションフィルムのフルバージョンは6分12秒。外交部の公式ウェブサイト、フェイスブック、インスタグラム、ツイッターで国内外の人々に公開している。また、慶祝期間中、外交部が各国に設ける大使館や代表処でも様々な場で放映する。同プロモーションフィルムは中国語のほか、英語、日本語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、イタリア語、アラビア語、ポルトガル語、インドネシア語、ベトナム語、タイ語の計13言語のバージョンを制作。中国語と英語版は2分30秒のショートバージョンと30秒のダイジェスト版もあり、外交部では1人でも多くの人が転載やシェアでこのショートフィルムを広めてくれるよう期待している。